「Excelが何種類あるかわからない」という状態は、珍しくありません。部署ごとに管理しているファイルが増えて、どれが最新かわからなくなっている。そこから経営ダッシュボードを作るまでの道のりを、実際のプロジェクトの経験をもとに整理しました。
まずExcelの棚卸しから始める ¶
最初にやることは、社内に存在するExcelファイルを全部リストアップすることです。誰が管理しているか、どのくらいの頻度で更新されているか、他のファイルと連携しているかを確認します。この作業だけで1週間かかることもありますが、ここを省くと後で「このデータはどこから来ているんですか」という質問が止まらなくなります。
データの「信頼できる一つの情報源」を決める ¶
複数のExcelに同じデータが入っている場合、どれが正しいかを決める必要があります。これを「Single Source of Truth(SSOT)」と呼びます。難しい概念ではなく、「売上データはこのファイルが正」と決めるだけです。決めたら、他のファイルはそこから参照する形に変えていきます。最初は手作業でも構いません。
Dbtでデータ変換を自動化する ¶
データが一箇所に集まったら、次は変換の自動化です。dbt(data build tool)は、SQLを使ってデータの変換ロジックを管理するツールです。「毎月末に手作業でExcelを集計している」という作業を、dbtで自動化できます。コードとして管理できるので、「誰がどう変換したか」が記録に残ります。BigQueryやSnowflakeと組み合わせて使うことが多いです。
ダッシュボードは「見る人」から設計する ¶
Power BIやTableauでダッシュボードを作るとき、最初に「誰が何を見るか」を決めることが重要です。経営者が見るダッシュボードと、現場の担当者が見るダッシュボードは違います。機能を詰め込みすぎると誰も使わなくなります。最初は3つの指標だけ表示するシンプルなものから始めて、使いながら追加していく方が定着します。
Excelの整理からダッシュボードの構築まで、一貫して支援するデータ基盤スターターパックをご用意しています。まず状況を聞かせていただくところから始めます。